<アーユルヴェーダとマクロビオティック>

last update 14.July.2009


 「春のフルーツ献立/6つの味でヴァラエティ豊かに」

 (写真は・・) 
 ・ジャマイカ風スパイスライス
 ・白花豆のキウィドレッシング
 ・すももとキュウリのマリネ
 ・びわのオードブル
 ・ざくろかん

*

 1997年にマクロビオティックに出会って以来、2
006年まで約9年間、このマクロビオティックの食事
法をなかば盲目的に信じてしまっていたことをやや後悔
すると同時に、それほどわるい9年間ではなかったかな、
とも思える。

 たしかに菜食を始めたいと思っている「初心者」には
マクロビオティックは「理論」がシンプルなだけにとっ
つきやすい。「菜食入門」としてはなかなかまぁまぁ、
いい考え方だとは思う。

 マクロビオティックにもいろいろな種類(派閥?)が
あるが、クシ系はいいとしてもリマ系は、どうかな、と
思う。塩、みそ、しょうゆをメインにした味付けには、
どうしてもあきてしまうし、塩分もとりすぎ。なたね油
もごま油も、あの料理法では使いすぎだ。

 そして、言わずもがな「玄米信仰」である。もちろん
ボクはいまでも玄米は好きだが、夏場に玄米を毎日食べ
ることはなくなった。夏も冬も一年を通して精米機で三
分搗きにして炊いている。玄米は消化に重いことが経験
でわかってきたから。

 酵素の大切さも言ってない。フルーツ・モーニング(
フルモニ)で有名になったナチュラル・ハイジーンでは
「朝はフルーツだけ」にすることによって、酵素を体内
に効率的に摂取できることをうたっている。ウチも20
07年後半から「朝はフルーツだけ」にすることが多く、
実際、酵素が多く体内に入ることによって、からだが軽
くなった。食後のフルーツは吸収率が極端にわるいので、
ウチでは食前のフルーツと決めている。

<アーユルヴェーダ>

 アーユルヴェーダではヒトの体質を三種に分けて考え
る。その三種の体質とはヴァータ(風)、ピッタ(火)、
カパ(土)。ヒトは誰しもこの三種の体質のすべての性
質をあわせもっているが、中でも特に強い性質は個々人
によって異なる。ちなみにボクはヴァータかなと思って
いたが、アンケート結果によればカパ・ピッタだった。
(じゃっかんカパが多かった)

 アーユルヴェーダでは、そのヒトの体質によって味付
けを変えていく。辛味、甘味、酸味、苦味、渋味、塩辛
味、これら6種の味のバランスによってヒトは満足する
という。そう、満腹よりも満足、これがねらいなのだ。

 使われるスパイスもやさしいものが多い。なんとチリ
はなく、クミン、ターメリック、コリアンダーなどおな
じみのスパイスの他に、しょうが、青しそ、さんしょう
など和風スパイスも登場する。

 当初、ボクはアーユルヴェーダはインド人が考えた食
事法の理論なのだから、日本発祥の(桜沢先生の)マク
ロビオティックよりいいものとは想像できなかった。日
本人には日本の理論(マクロビオティック)が合うに決
まっている、と信じていた。

 しかし、アーユルヴェーダはことのほか寛大・寛容だ
った。すなわちマクロビオティックで言っていることを
もその理論の中に包括していたのだ。だからアーユルヴ
ェーダの和風料理もあり、イタリアンも、西海岸風も、
中華もなんでもござれ、しかも基本的には菜食で、これ
らすべての料理を提案してくれている。

*

 人間はぜいたくになってしまった。原始時代、牛肉を
毎日食べることは「人類の夢」だったろう。しかし現代
ではマックあり、牛丼あり・・しかも安い! 最大の贅
沢食である「牛肉」がもっとも庶民的な味になり下がっ
た次にはなにが待っているのだろうか。

「牛丼」「ハンバーガー」「とんかつ」「フライドチキ
ン」「ステーキ」・・これらに食べあきてしまったあな
た!とびきり上等な「野菜料理」はいかが?これが、現
代における本当の「ぜいたく食」だと氣づき始めたヒト
も多い。中谷美紀、エミリー・デシャネル、吉本多香美、
サンプラザ中野、森山直太朗、ジュリア・ロバーツ、
ブラッド・ピットももちろん「菜食」だ。

 菜食を選んだら「マクロビオティック」へ行くのか「
アーユルヴェーダ」へ行くのかはあなた次第だ。しかし
一度でも「やさしいスパイス料理」の絶妙な「味」を体
感したら、あなたが「南インド料理」のおいしさに出会
う日はそう遠くないだろう。


 Top Page




































inserted by FC2 system