<氣をつけなければいけない点>

last update 7 September 2020 in Bali




1.汚染された服、ズボン、タオルを持ち込まないこと。

 バケツで丹念に手洗いした服でもそう簡単に汚染はとれな
いことをぼくはすでに知っています。

 なぜそれがわかるかというと、citric acid & boraxに8
時間つけて、翌朝、バケツの水を5回変えて洗い、強い日差
しと心地良い風でよーく乾かしたものを着て、15分後には
ぼくの心臓の鼓動はやや強く打ち、速まりながら(はっきり
と生命力を失いながら)命の危機を知らせてくれたからです。

 そのシャツを再びバケツの水(上記と同じ条件)に8時間
つけ、翌朝、洗いましたが、それでも汚染はとれませんでし
た。(本日、もう一度、今度は足踏みで5回ぬるま湯を変え、
いま干しています。しかし、部屋の中で二日間、汚染された
トレペのそばだったのでだめかも)干す場所はとなりの部屋
の通路に干しています。(Ibuニニックがいいよーと言って
いたので甘えて)

2.汚染された本、コピー紙、わらばん紙などを持ち込まな
いこと。

 2013年に和歌山にある楽譜をバリへ送ってもらいました。
しかし残念ながらそのたくさんの楽譜の本(平積みで高さ約
50cm)は全ページに福島と東京(千葉県市原市チッソ)の放
射性ガスと(少ないが)パウダーを含んでいました。

 また2017年にStudio Spoonへ北海道から縦笛とトランペッ
トを習いにきてくれた生徒さんが持ち込んだ北海道の楽譜(
コピー紙)にはかなり大量の放射性パウダーがあり、部屋に
撒き散らされたので、ぼくは体調がわるくなり、治るのに一
日かかりました。

 今回、Sebatuの家に撒き散らされたパウダーは上記に比べ
れば少ないと推定しています。(東京、北海道、バリのこの
家の周囲の単位体積あたりに含まれる放射性パウダーの量の
比較)なので大事な本は表紙と裏表紙ならびにページの上部、
下部、つまり本を六面体のサイコロだと思ってふき、東側の
テラスのいすの上に置いて風にあてておけば直子さんが使う
分にはまず大丈夫だと思います。

 大事な本(しかも100ページ程度)ならば全ページを真
上からデジカメで撮影しておくと良いでしょう。その場合、
縦と横のピクセルをやや上げた方がPCの画面で読みやすいと
思います。

 ぼくのもっとも大事な楽譜はバンブーの棚の上から一段目
にあるフォルダの二つか三つです。それらは近いうちにすべ
てコピーしてください。手書きの楽譜が多いので、amazonに
もどこにも売ってません。そうそう、コピー屋の汚染も心配
です。うーむ。

3.トレペはかなりこわい。

 朝日の差し込む部屋で、その光の中でトレペをちぎったと
き「あー、こんなにほこりが飛んでいるのか」と驚いた経験
を持っている人も多いと思います。

 ぼくはこの部屋にあろうことか汚染されていたズボンを持
ち込んでしまい、またぼくの西側テラスにあったもの(手洗
い済みのタオルなど)もあり、それを五日間ほど、まさかそ
うとはつゆ知らず放っておきました。

 そのズボンと洗濯済みのタオルなどの汚染に気づき、部屋
から出した翌日、能天気なぼくはトレペを一枚ちぎりました。
その瞬間に呼吸ひばくしてしまい、心臓の鼓動は速まり、い
やーな感じがやってきてしまった。このくらいの強い反応だ
とそのときに着ていたシャツや短パンにもパウダーがついて
しまった可能性が高いのでバケツにつけました。

 こんな調子でしたから着るものも短パンもすぐに枯渇して
しまいホテルに移ってから三週間ほど四苦八苦。生きるのが
やっと。生姜、みかん、スピルリナ、バナナ、水(Balian)に
頼って、洗濯ばかりしている、化学物質過敏症の変なひげの
おじさんになってしまったのでした。

 教訓は、トレペをちぎったら、それは放射性パウダーが爆
発したのと同じ、ということ。

4.スマホの充電のあとは?

 スマホの充電中にまったくおどろくほどのほーしゃのーパ
ウダーを(静電気によって)スマホの画面に集めます。もち
ろんぼくも知りませんでした。一度目はやや汚染された(し
かし空気清浄機はまだ稼動してなかった)部屋で充電したあ
と、画面を手でシュッ、シュッとさわっただけでひばく。ひ
ばくに氣づくまでに15分かかったので、服も汚染。

 二度目は充電後、画面をぬれぶきしたときにこれも呼吸ひ
ばく。

 三度目は風向きを読み、歩きながらふきとったらひばくし
なかった。

 四度目は空気清浄機(バケツに水をたっぷり+扇風機)を
稼動させて数日後、部屋の空気がきれいになった頃、充電後、
念のため画面をゆっくりとパウダーを包み込むようにぬれぶ
きした。このときもひばくなし!

 五度目は翔平に算数や政治の近代史、ほんものの単純な経
済の話をしたあと(その朝、ぼくは快調だったので)、ぼく
は彼のシャツからパウダーをもらい、それでもそのシャツを
あろうことか外に干していた。しかし風にのってそのパウダ
ーが5m先のテラスで充電中のスマホの画面に集まっていた
!のです。夜中の12時頃、PCの電源が自動的に切れたあ
と、パウダーがリリースされ呼吸ひばくしました。

 まとめとして、風向きをよみながら、ぬれぶきがよさそう。
その前に着ているシャツをぬぐことを忘れずに。下手をする
とそのシャツをまた洗わなければなりませんから。

5.PCの充電のあとは?

 このAcerの古い(2012年製)バッテリーははずしました。
なのでPCの充電からのひばくはまだしていません。しかし今
後は氣をつけなければ、と思います。


6.痛恨のミス。空気清浄機のバケツを。

 より良いだろう、と考えすぎて、いえ、反対に考えが浅は
かだったため、軽い気持ちで空気清浄機のバケツを変えてし
まったのです!それをあろうことかガラスドアの付いた、夜
からだを冷やさなくてすむ素敵なシャワールームで洗ってし
まったのです。

 いつもなら、腰湯し、からだもあたたまって、心臓も落ち
着いて、すっきりするはずが、ぼくが大事にしていたこのシ
ャワールームで、心臓の鼓動がいつものいやーな感じでうち
はじめたのです。なんだろう?と考え、あっ!バケツを変え
たからだ!とわかりました。そのときのショックは大きかっ
た。ぜんぶ自分がわるいのですから。判断ミスもいいところ。
(いろいろ後手後手の対策をしてみたが朝まで浅い眠り。心
臓も3時間以上、落ち着かずつらい夜となった)

 ぼくはこう考えてしまったのです。空気清浄機のバケツの
水は遠くへ捨てた。これで大丈夫と。しかし実際にはバケツ
の外側など、あらゆるところに放射性パウダーが付着してい
たんです。

*

 このへんでこの滞在中のホテルの部屋の話はおしまいにし
て、話をもともとのわたしたちの家へ返しましょう。

1.洗濯機のスピンに汚染が集約される。

 たいへんな家(二階建て)の汚染に氣づき、たくさんのも
のを洗濯機で洗い始めました。その後、どうなったか。

 洗濯したものの汚染はほとんどとれず、変わりに洗濯機の
スピンが汚染されてしまい、つまり、洗濯ルームが汚染され
てしまったのです。

 ぼくは行き場もなく、ぼうぜんと西側テラスにいた日、洗
濯機からのほーしゃのーを呼吸しながら途方にくれていまし
た。つらい日々。

2.洗濯ルームにあったシルサック

 洗濯ルームにあったシルサックをぼくのきれいにそうじし
てもらったキッチンのシンクで洗いました。その瞬間にたぶ
ん、いままで経験したことのない大量の呼吸ひばく。

 水にシルサックをつけた瞬間に大量の放射性パウダーが鼻
や目に飛んでくるのがわかりました。その後、ぼくの心臓は
バクバクに。

 一発でシンクは使えなくなってしまいました。
 しかし、放射能に強い人が地球上の99.9%なのでほかの人
なら使えるキッチンなのかもしれません。


3.ついにぼくの部屋も汚染されてしまった。

 Trisnaがぼくの台所をペル(モップがけ)してくれた日、
東からの風がなかったので、台所の放射性パウダーが大量に
ぼくの部屋に入りました。すべてのものは汚染されました。

 その夜、17番の部屋(kamar Ibu Jero)で寝ることになり、
直子さんにクルマで送ってもらいました。

 もう眠れそうだ、となったときに心臓が反応!
 えっ?これは放射能ではない!なぜ?と思って考えました。
 なんと床そうじ洗剤の成分を大量に部屋の中のぼくの衣服
が吸い込んでいたのです。

 そこで切り札のSebatuから持ち込んだ衣服に着替え、なお
こさんの寝袋(ほぼ新品、しかし新品のにおいはすでに飛ん
でいる)に入りました。すると恐れていた通り、その寝袋に
も床そうじ洗剤の成分が大量に含まれており、ぼくの鼻はや
がてつまり、ぼくの心臓はまるでほーしゃのーで呼吸ひばく
したかのように鼓動を速めました。

 PCは念のためつけっぱなしでした。(このままなら命が危
ない!)と思って、夜2時頃、直子さんに「心臓の鼓動が・
・」とパニック状態で送ったとき、カタッと音がしました。

 救いの女神、直子さんが、ぼくがあぶないと思って、
Sebatuからクルマで迎えにきてくれたのです。

 その夜は、着るものも最後の一枚しかない状態で、心臓も
ぎりぎりの中、クルマでなんとか三時間ほど眠ることができ
ました。

*

 放射能への敏感さが十万倍から百万倍違うのですから、お
互いにたいへんだね。


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