<バリ島日記5 - Bali Diary by Osamu & Naoko>

last update 18. February. 2014




 Bali Diary (Top Page) English
 http://badi5.web.fc2.com/bali5/bali5.html


 2014. 2. 21 以降の日記はこちらです。
 http://badi5.web.fc2.com/bali5/bali_140221.html

*****

 Yoga retreat in Ubud on 16th Feb 2014

Raw cacao cake
***** Yoga retreat in Ubud on 15th Feb 2014
ひよこ豆のスープ
りんご・ハンバーグ
***** Yoga retreat in Ubud on 14th Feb 2014
Ratatouille and Avocado sauce
***** Yoga retreat in Ubud on 13th Feb 2014 Japanese Lunch
Negimiso - ネギ味噌
Balinese Sweets - ギリンギン (これは買ってきたものです)
Indian Night! - Live by Punnu Wasu
***** Yoga retreat in Ubud on 12th Feb 2014 Indian Lunch!
Raw Chai cake! From Wikipedia: チャイ(Chai、ヒンディー語:/ウルドゥー語: ca-y チャーイ)は茶を意味する言葉。狭義には、 インド式に甘く煮出したミルクティーを指す。 世界的には、茶葉に香辛料を加えたマサーラー・ チャイを指す。なお、ロシア語、ペルシア語、 トルコ語でも茶を(後略)
***** Yoga retreat in Ubud on 11th Feb 2014
Cacao Mafin
***** Yoga retreat in Ubud on 10th Feb 2014 Italian!
Birthday cake! (Ginger cake)
***** Yoga retreat in Ubud on 9th Feb 2014
Brownie!
***** 2014. 1. 27  シンガポール日帰り、今回も一人旅でした。シンガポー ルにきたのは8回目くらいかな。地図もだいたい頭に入っ ているし、地下鉄の乗り換えもだいたいわかっている。バ リ島ウブドももう2年8ヶ月住んでいるから地理は詳しい けど、シンガポールもなんの緊張感もなく歩くことができ るようになった。  今回はいままでに行ったことのないところを目指した。 まずは高島屋の地下一階の台所用品、寝具売り場。高島屋 3Fの紀伊国屋。日本語の新刊が並んでいた。まるで日本 に帰ったみたい。その後、Centerpoint でマスタードを購 入。そして、5Fの店で羊毛の毛布を探したがなかった。  その後、地下鉄でムスタファへ。吉祥寺ロジャースのよ うに商品があふれている。が、ここでもなにも買わなかっ た。  ムスタファから徒歩で、Little India へ。いつものイ ンド人の店で、ひよこ豆、ダル、スパイス、歯みがき粉な どを買い込む。小さなスーツケースいっぱい。  帰りの飛行機でたまたまとなりの席に座っていた欧米人 の感じのいい夫婦。デンパサールの空港着陸時に奥様が神 様に感謝の祈り(ポーズ)を一瞬だがなさっておられた。 着陸はむずかしい。だから無事を感謝する。良いことだと 思った。着陸前の5分間の夜景が幻想的できれいだった。  声をかけてみた。「ウブドに滞在なさるのですね?」 「えっ?どうしてわかったの?」「いや、あなたたちの雰 囲気がウブドっぽいから」「そうか、ありがとう」 「お会いしたのはこれが初めてとは思えないです」「そう だね、きっといままでもウブドで何度かすれちがっている ね!」たったこれだけの会話をして別れた。  イミグレーションの長い列。400人はいるだろう。中 国人がメイン。1時間5分、並んだ。  その後、最後の関門、税関の荷物チェック。男性一人 (ボクです)だと、必ずと言っていいほど、荷物を開けら れちゃう。インドネシア人の税関担当者3人がかりだ。 「豆がいっぱいあるね」「はい」「高価な買い物はあるの かね?」「特にありません」「では、行ってよろしい」  豆を片付けながら、若い格好いい税関担当に声をかけた。 「イミグレで一時間も待ったんだ」「そうか、さっきまで 混んでいたな。だいたい中国人が多いな」と言ってまゆを ひそめた。そうか、インドネシア人も中国人は、あまり歓 迎していないようだ。おもしろいな。  お迎えにきてくれたタクシーの運転手を二時間も待たせ てしまった。ごめんね。大丈夫、と言ってくれた。  長い一日が終わった。朝3:15に起床。帰宅したのが ちょうど3:00だった。往復の飛行機でうつらうつらし ていたが、24時間くらい起きていたみたいだなー。  またしても外食なし。スターバックスにて休憩なしの旅 だった。インド料理の良い店も知っているんだけど、ウチ でもよく食べているしー。お茶する時間も結局いつもない。 ひたすら、歩きまわって、いろいろ見てしまう。(笑)  写真はドイツのすぐれもの、クッキング・ヒーター。 IHのような電磁波は出ない。で、W数も高くない。で、 専用なべも不要。いいねー。しかしこの会社、IHもつく ってたのか・・これにはびっくり。  シンガポールで買い物するのは楽しいから好きだな。
***** 2014. 1. 23  まずは、リハーサル。
 沖縄の島唄&ジャズ歌手のJOY洋子さんといっしょに、 サヤンのVespaに出演しましたー。ボクはピアニカ(鍵盤 ハーモニカ)(英語ではメロディカと言うようです)。ヨ イスラ節の伴奏をしました。欧米人50人くらいから大き な拍手。ニールから、洋子さんの声は、So beautiful! と 感想を頂きました。ありがとうございます! 演奏後、何 人もの欧米人から肩をたたかれました。お前の演奏は良か ったヨ、って。Thank you. On 23 January 2014, Joy Yoko(Vo) and I(Merodica) played a Japanese traditional Okinawa song at Cafe Vespa Open Mic in Sayan on Jl.Penestanan, Ubud, Bali. The owner told Yoko "Your song was so beautiful!. Thank you!
***** 2013. 12. 29 Jazz Live (Concert) Japanese female vocal and piano.  雨季はフルーツ(特にマンゴー、アヴォカドなど)が おいしいので、雨はよく降るものの大好きな季節です。  関西で長年ご活躍のジャズ歌手(ヴォーカリスト)の 中村ゆきこさん(Youtubeあり)を招いて、ライブを開催 しました。  22人のお客様、どうもありがとうございます! 29th Dec 2013 - Starting at 14:00 At the house of Nagata Yoko in Ubud Yukiko Nakamura (Vo), Osamu (Piano)  なおこも2曲ほど唄わせていただきました。
*****  2013. 11. 3  Live! at Bambu Indah  ギタリスト、二人(日本人+ノルウェー人)+ 鍵盤ハ ーモニカ(ボク)というかなり変わった編成のバンドでラ イブ出演させていただきました。ソロ、DUOがメインで 三人で演奏したのはラスト一曲のみ。細かいミスはありま したが、全体を見渡せば良いライブとなりました。お客さ んは宿泊客のみで15人ほどでした。  Bambu Indah には、初めて訪れました。竹をふんだん に使った建築には目を見張るものがあります。  トイレには感心しました。巻貝のようなデザインになっ ています。鈴を付けたロープを入り口にかけて入ります。 ペーパータオルはなく、代わりにハンドタオルが用意され ています。蛇口の取っ手まで竹でできています。 *  ウェルカム・ドリンクは、ココナッツ・ウォーター!  ベジタリアンの夕食(サテ・テンペ)をご馳走になった あと、リハーサル(二回目)。その後、20時から一時間 のライブでした。 Shin san, ここまで連れてきてくれて ありがとう!
***** 2013. 10. 31 A cremation at the Puri in Ubud on 31th Oct 2013.  ウブド王宮を通りかかったら、それはそれは立派な紫色 の牛(棺)が用意されていました。現在の党首の奥様が亡 くなられたそうです。通常、一ヶ月以上準備するそうなの ですが、様々な行事が控えているため急遽、cremation (火葬)することになったそうです。  ボクがバイクで通りかかったとき、ちょうどバリ人の力 持ちたちが牛(御輿のような感じです)を持ち上げる練習 をしていました。リーダーが掛け声をかけ「ホー、ヘイッ !」って、持ち上げていました。バリ人のこういうまつり ごとにかける情熱はいつも熱いです。頭が下がる思いです。
****** 2013. 10. 26 A lunch party with my friends from Spain, in Tegalalang. Everybody brought some dishes.  一品持ち寄りパーティーでした。
***** 2013. 10. 23 GALUNGAN  210日に一回、巡ってくるバリ・ヒンドゥーのお祭りです。
*****  2013. 10. 14  Sunset in Ubud
***** 2013. 10. 11 Italian!
***** 2013. 10. 8 Ayurvedic cooking
***** 2013. 10. 4 Sayur Jepang
***** 2013. 10. 1 Italian! Ratatouille Basil Paste
***** 2013. 9. 27  蒸しパン(米粉) Steamed cake from rice flour
***** 2013. 9. 26  Coffee には、大きく分けて三種類(family)あるそうだ。  1. Arabica  2. Robusta  3. Liberica  そして、なんと、DNA のチェーンの長さは、Arabica は、 Robusta の2倍もある! これには超ーびっくりした。  だって、人間とチンパンジーの DNA は、99.6% 同じ。 つまり同種と言ってもいいほど近い。  一方、Arabica と、Robusta はまったく別種と言った方 が良さそう。例えがおかしいかもしれないが、鳥とチチャ ックくらい違うのかもしれない。
 さて、本日(2013. 9. 26)に頂いた炒りたて coffee は以下の通り。 1. From Flores FC, Robusta(maybe) Flores島になんと300本しかない木  野性味あふれる味だ。 2. Liberica from アチェ (coffee雑学:小粒のオスは全体の10%しか存在しない) 3. Bali Munduk, Arobusta(名前もハイブリッドね)   Aero Press を使って入れてくれた。おー。 4. From Java. KALI BARU, Robusta 5. From 東ティモール, Timor Blue   Altitide: 1400m   これも Arabica と Robusta のハイブリッドです。  名前の通り、緑色っぽいコーヒー豆です。  いやー、5種類のコーヒーのテイスティングをさせて頂 きました。感謝! ありがとう、J、そしてYさん。 ***** 2013. 9. 24
***** 2013. 9. 22  宮崎駿様  はじめまして! 45歳、ヴィーガン、男性です。  はい、女性が元氣な方が落ち着きます。  2011年5月にバリ島に(和歌山から)家族で移住し たふじかわおさむと申します。はえと蚊がいるので子供( 息子二人)は元氣に育っています。アニメーションだけで は子供は育ちませんね(笑)  さて先日温存していた(笑)「宮崎駿の雑想ノート」を 読んで(鑑賞、熟読して)それとほぼ並行してきくちゆみ さん監修の「戦争中毒」を読みました。  両方とも名著!(漫画)です、けど、ボクは直球で米国 の異常な「武器に対する」愛情を表現している「戦争中毒 」よりも「雑想ノート」の方が、はるかに!平和へのメッ セージも(結果的に)簡潔に残していると感じました。  「宮崎駿の雑想ノート」と並行して(笑)「紅の豚」を 鑑賞していたので細部へのこだわりがもーー、抜群。幸せ でした。あー、おやじ向けの映画だったんですね。  中学生のときから「ナウシカ」ファンでしたけど、いま はなぜか「紅の豚」の良さがやっと理解できた自分が好き です。  はやおさんの映画やことば(twitterなど)には日々、う なっています。どうもありがとうございます。「虫眼とア ニ眼」も持参していますヨ。子供のために。 *  以上、昨日(さくじつ)郵送した手紙です。 ***** 2013. 9. 18  バンクアンのスムージー
***** 2013. 9. 18  青パパイヤ&パクチー! From green papaya and Coriander Rice
***** 2013. 9. 17
***** 2013. 9. 13 Cacao cake
***** 2013. 9. 13 Raw sweets
***** 2013. 9. 10 Indian plate
*****  2013. 9. 6
***** 2013. 9. 3 Raw cacao and raw coconut cake
***** 2013. 9. 2 Ayurvedic cooking
***** 2013. 8. 31 Italian!
***** 2013. 8. 31 pisang (banana) smoothie
***** 2013. 8. 30 Ayurvedic Lunch
***** 2013. 8. 27 Corn rice, Ayurvedic cooking
***** 2013. 8. 27 Sunrise at Nyuh Kuning in Ubud, Bali
Vegetable from my friend this morning
Corn that isn't GMO
***** 2013. 8. 23  Raw cacao sweets and green smoothie on 23 August 2013.  ウブドで、どこでどんな食材を買うか、という直子による お話でしたー。とっても喜んでくださって、ありがとう!  ココナッツオイルとか、豆とか、お米とか・・ おいしい ですよね。
***** 2013. 8. 22  salad (raw food)  昨日はガスが切れていたので raw food がメインでした。  サラダッコを使うと、にんじんやだいこんもそうめんの ようになります。ペーストを二種のせてできあがりー。
***** 2013. 8. 19  raw food!  一番下から  バンクアン(インドネシア語)  ルッコラ  トマト  きゅうり  ココナッツ・パウダー(もちろん自家製)  デーツ(クルマ)(インドネシア語)
***** 2013. 8. 17 Ayurvedic Lunch plate
***** 2013. 8. 16 Green smoothie with raw sweets
 すばらしい本を読んだ。  Green for Life / ヴィクトリア・ブーテンコ著  キャベツ・レタス・カブの葉、ビーツの葉、パセリ、にん じんの葉、ケールなどとバナナ・パパイヤなど甘みのあるフ ルーツをバイタミックスやターモミックスなどのブレンダー もしくは市販のミキサーにかけて、グリーンスムージー(緑 色の飲み物)をつくって飲む、これがひとつの最高の飲み物 ですよ、という本。  なぜならば、チンパンジーは彼らの「食」全体の40%は グリーンを食べているからなんです。そのチンパンジーの食 生活を人間がまねればいい、ただそれだけのことという主旨 です。  著者の家族は全員長年さまざまな病気をかかえていました。 あるとき raw food 100% に変えてから全員が健康になった。 しかし、それでもからだのバランスはとれない。なにかが足 りない。で、 raw food に変えてから7年後に出会ったのが グリーン(葉っぱ)だった。  葉っぱはそのままでは消化がむずかしい。なので、バイタ ミックスを使う。電気を使ったテクノロジーですね。しかし 健康を保つためには必要なのかもしれない。(人類がしてき た様々な愚行に比べれば罪は軽いのでしょう)  しかし、今度はあごの筋肉と骨が弱ってしまった。なので 著者はあごのエクササイズの器具を発明、商品化しました。  この章はなるほど、と思ったのと同時に違和感がありまし た。  ウチではいまどうしているかというと、朝はグリーンスム ージー。昼はアーユルヴェーダ料理(玄米か精米機を使った 三分搗き)夕飯は食前にグリーンスムージーかフルーツ。で、 三分搗き(づき)のごはんを頂きます。ごはんは最低でも5 0回、玄米の場合は百回噛みますので、あごが弱ることはあ りません。食事以外にあごのエクササイズをする時間はとり たくありませんから、ウチでは、100% raw food にはしてい ません。(というか、ヴィーガン・スパイス料理がおいしい のでやめられないといったところが本心です)  馬は朝から晩まで草を噛み続けます。つまり自分自身でド ロドロのグリーンスムージーをつくり飲んで(食べて)いる んです。牛もゴリラもチンパンジーもオランウータンもそう です。森の中で食べられるものを探すのもひと苦労ですから、 まさに食べるために一日一日を使っているわけです。  しかし、人間はおカネを稼がなくてはなりませんから、朝 から晩まで、キャベツやカブの葉を噛んでいるのでは生活が 成り立ちません。(笑)だからバイタミックスなどのブレン ダーが必要だ、ということになります。  さて、これは知らなかったのですが、スプラウトは発芽し てから3〜6日目あたりまで多めのアルカロイドを含みます。 スプラウトはビタミンB郡が豊富(通常の百倍の栄養素)な のでおすすめですがスプラウトだけでは生きていけないとい うことです。他の野菜も摂取しましょう。  まずは朝はフルーツだけ。昼も夜もフルーツと生野菜のサ ラダは食前にとるようにするだけでもだいぶいいと思います。  もちろん、バイタミックスやターモミックスなどのブレン ダーもしくは市販のミキサーを購入すれば、健康はみるみる うちにあなたの手中に収まるでしょう。 ***** 2013. 8. 15 With basil paste (by hand made)
***** 2013. 8. 14 Cacao smoothie with cacao butter
***** 2013. 8. 14 Raw sweets with cacao based on coconut
***** 2013. 8. 13 Made from green papaya
***** 2013. 8. 13 Green smoothie
***** 2013. 8. 12 Lunch for children
***** Ayurvedic cooking (lunch)
***** 2013. 8. 10 Cookie with palm sugar
***** 2013. 8. 10 Papaya juice
***** 2013. 8. 8 Coconut juice
***** 2013. 8. 7 Fruits with coconut powder
*****

  2013. 7. 8

 "mp3, mp4"

 音響機器(ステレオ・セット)オタクが好きだ。

 ボクはまだまだその領域に達していないけど、ひとつだけ
書き残しておきたいことがあるので、キーボードをたたき始
めた。

 ボクの感覚では1980年代が、人類最高の「音質」だっ
たような氣がする。1980年代のステレオ(音響機器)が
最高だったと思う。いや、もちろん現代の音響機器がその頃
よりも劣っているわけではない。ただ技術的には1980年
代からはほとんど進歩していないと思われる。

 ところで、今日は「音響機器」(ハードウェア)の話では
ない。「音」(ソフトウェアおよびメディア)の話。

 いまの若者は知らないのかもしれない。1980年代まで
世界中で親しまれてきたレコード。これは 30cm くらいのプ
ラスティックの黒い円盤で、なんと驚くべきことにその円盤
には溝が彫ってある。しかも!ステレオなのだ。

 ステレオの意味はご存知だろうか。ステレオとは、人間に
は耳が二つあるということに着目し、左右のスピーカー(左
右のヘッドフォン)から、わずかに違う音を再生することに
よって、まるで、ジャズ・ライブの会場にいるかのような臨
場感を出す技術のこと。ドラムが真ん中にいて、ベースが右、
ピアニストが左にいるなぁ、とわかる、そんなCDを聴いた
ことはみなさんあると思う。(ステレオの反対語はモノラル。
モノラル録音はいくら両耳で聴いても左右の音が同じなので、
脳の中央で音楽が鳴るだけなので臨場感に欠ける)

 レコードの話に戻ろう。レコードの録音はアナログ。CD
の録音はデジタル(0、1の世界)なのだから、当然、音の
良さはレコードの勝ち。ただし、レコードに静電気によって
吸いつけられるほこりには苦労した。再生時、レコード針が
ほこりを拾ってしまうので「バッ、バッ」と断続的にほこり
の音が聞こえることもよくある。しかし、ほこりがほとんど
ない、ていねいに保管されたレコードの音を聴くとき、誰も
が感動したはずだ。すばらしい音なのだ。

 なぜCDよりもレコードの方が音が良いのか。CDが発売
された頃、多くの音響機器ファンがCDの音をきらった。「
音が軽い。シャカシャカしている」など。CDの裏面は冷た
く、虹色に光るので、それも拒絶反応の理由のひとつだった
のかもしれない(笑)

 音楽家であり宇宙論の物理学者でもある恩師、佐治晴夫先
生に1990年代に一度、質問したことがある。「先生、な
ぜレコードの方がCDよりも音が良いんですか?」すると先
生が答えてくれた。「雑音があるからだろうね」ボクはびっ
くりした。あのレコード盤に無数にくっついているほこりが
何よりもきらいだったから。続けてよくよく話を聴いてみる
と、もちろん多すぎるほこりはマイナス。うるさいだけ(笑
)そうではなく、レコードをレコード針で再生する際にどう
してもわずかに出てくる「雑音」このほとんど聞こえない雑
音が「功を奏している」(まさに!)のではないかという理
論だった。人間は無音の中で鳥のさえずりを聞いているわけ
ではない。雑音の中で聞いている。だから美しい。さすが理
論物理学者である。

 いま思い出してもレコードの音は温かみがあった。なぜか
はわからない。普段、プラスティック製品をきらっているく
せに(笑)レコード盤だけはいつまでも大切に保存していた。
しかし、世界は動く(笑)1980年代に、レコードはどん
どん淘汰され、完全にCDの世の中に変わった。(その後、
現代ではレコードが少数のファン向けに復活。レコード・プ
レイヤーも販売されている)

 ご存知のようにCDは音がいい。いや、本当にご存知だろ
うか?ボクは1980年代に秋葉原の電気街にある高級音響
機器の試聴ルームで一度吹っ飛んだことがある。まるでジャ
ズ・ライブハウスにいるかのような感覚が、その楽器たちの
音が、からだをつきぬけた。大音量ではなかった。心地よい
音量だったが、その音質に驚いた。圧倒的なアンプとスピー
カーの性能の良さ。メディアはCDだった。(昔、プリアン
プとメインアンプは別だった。いまでもそうゆーセットを組
んでおられる音響ファンもいるでしょう)

 CDはデジタル録音なのでゼロとイチの世界。それなのに
なぜあんなにいい音なのか?それは人間の耳と脳を研究した
(というかいろんな音楽で試した)結果、ここまで、ゼロと
イチの信号を細かくすれば、人間にはわからない、というこ
とにあいなったのだった。だからまるでサックスのように、
まるでピアノのように、まるで「声」のように聴こえる。

 さて、MACを生み出し、iTunes を生み出したアップル
社のことをそろそろ書かなければならない。しかし、その前
に mp3 のことを書こう。

 時は流れ、1995年あたりからインターネットを始める
人間が増えてきた。Windows3.1 とは違って、簡単な設定を
するだけで誰でもモデムでインターネットできるWindows95
が出てきたのもこの年だ。この頃からPCで音楽を聴きたい
という人間が増え、さらに自分の好きな音楽を、自分の友人
にも聞かせたいと思う人間が増えた。

 しかーし!CDのデータは重かった。なんせ 700MB もあ
る。なので音楽CDを CD-R にコピーして友人にプレゼント
する連中が増えるのと同時に、音楽CDの WAVファイルを約
十分の一の mp3 に変換してネットで時間をかけて送信する
か、もしくはメディアで手渡しする連中も増えた。

 ここまではどうせ遊びだ、と思っていた。いろんなヒトが
いろんな思惑でいろんなことを始めるのは仕方がないことだ。

 ところがアップル社が動き始めた。まずは mp3 を売り始
め、数年後、やや音質を改善した mp4 を売り始めた。人間
の耳には聞き取りにくい音域を巧みに削除したのが mp4.(
だが、ボクの耳には聴き分けができる)有料でCDよりも音
質のわるい音楽をネットで販売するアップル。こんなものた
いして売れないだろう、と思っていたら、数年後、爆発的に
売れ始め、世界中の若者たちがネットで音楽を買うライフス
タイルを選んだ。

 アップル社はなぜ mp4 の開発に真剣に取り組んだのか。
その理由は二つあるとにらんでいる。ひとつめはネットの速
度。二つめは2000年〜2005年頃まで、大型フラッシ
ュメモリはまだ世の中になく、アップル社の iPod も小型H
Dに頼るしかなかったという事情がある。(音楽CDを50
0枚分、持ち歩けるようにと考えていたようだ)ひとつめの
ネットの速度に戻ろう。日本国内に電話回線に高周波を通す
!というADSLが普及し始めたのが2000年後半からだ
った。そのわずか数年後から光ファイバが普及し始め200
5年頃には光ファイバも日本全国の都市部にかなり普及した。
ここではADSLと光ファイバは等しく恵まれた人間だけが
使える高速回線としておく。

 アップル社(スティーブ・ジョブス社長)がどんなふうに
考え、どんな戦略を練っていたかを引き続き推測してみよう。
アップルは iTunes をできるだけ多くの人間に(Windowsユ
ーザも含めて!)利用してもらいたかった。世界中には遅い
ネット環境の人間もまだまだ存在しているし、光ファイバな
ど速いネット環境のヒトにも、CD一枚分をわずか一分弱で
ダウンロードできるようにしたかったのだ。なんと言っても
商売のためにはスピード(サクサク感!)が大事。商売のた
めには音質は少しわるくてもいいのだ、というわけだ。(音
楽好きのマーケットに売り出すのに音質を劣化させるなんて、
ふつうの人間にできる発想ではない)

 mp3 は音がわるいというのはネット上で(笑)定説になっ
ていたからアップルはどうしても「あまり音質が落ちていな
い、けどファイルサイズは小さいままの」mp4 の開発を急い
だ。そして、ついに mp4 を市場に出した。mp3 でもそれほ
ど不満をもっていなかった若者たちも多かった(わるい音質
に慣らされていた)こと、それに加え、mp3 に不満を持って
いた人間たちからも mp4 に対する不満はごくごく一部で済
んだことから、アップル社幹部たちもほっと胸をなでおろし
たことだろう。

 ネット経由で音楽は売れ続け、iPod も売れた。しかしア
ップルは、iPod の売れ行きに満足するような会社ではない。
どんどん手を打ってくる。世界でいま、なにが売れるのか?
マーケティングはピカイチだ。そして、2007年頃からタ
ッチパネル技術の感度(精度)の良さに着目する。そして、
iPad を商品化し、成功させた。次は、ご存知、世界中で大
ヒットした iPhone. しかし現在は、韓国のサムソン、台湾
のHTCなど強力なアンドロイドOS勢に世界シェアでは負
けている、という段階にある。

 いや、ボクはアップルの話をしたかったのではない。mp4
の音質のことを話したかったんだ。

 2009年頃、アップルは mp4 が自由にコピーできるの
はけしからん、と思うようになった。そこで、コピー制限を
かけることにした。自分のPCから自分の iPod へのコピー
ならば5回まではよろしい、それ以上は不可という具合に。
音質の劣化した音楽を有料で販売し、コピー制限までかけて
くるのだからたいしたもんだ(笑)

 また、当時の iPod を見て驚いたのは、CD音質そのまま
でファイルサイズを1/2にしてくれるありがたい flac を
再生できないのだ!flac format を開発したグループはフリ
ーでこれを公開している。MAC, Windows どちらでも再生可
能だが、iPod では再生できなかった。これはケチだなと思
った。

 話を mp4 のコピー制限まで戻そう。要するにもはや mp4 
はコピーできないことがわかった人間たちはどうしたか? 
なんと、多くの人間が mp3 に戻ってしまったのだ!mp3 な
らばいまだにコピーフリー。しかもどんな携帯端末、どんな
PCでも再生できるので超便利。しかも mp3 はファイルサ
イズが小さいのでなにかと便利。

 この「多くの人間が mp3 に戻ってしまった」という事実
がボクにとっては「残念」なのだ。良いアンプとスピーカー
で聴いてほしい。もしくは5000円から一万円くらいのヘ
ッドフォンで、夜静かなときに mp3 の音楽を聴いてほしい。
ピアノの響き、ヴォーカルの声の伸びやかさ、テナー・サッ
クスの低音部、どれを聴いてもあーーー、となる。聴かない
方がましだ、と。

 mp4 だって問題だと思う。アップル・ファンのみなさん、
いかがですか。あなたのアップル製品(iTunes)に入っている
音楽は mp4 です。なので、大切な音域がこっそり削除され
ているんです。(しかしアップル・ファンはアップルが好き。
ライブ会場でせっかく購入したCDもせっせと音質の劣化し
た mp4 に変換して、iPhone に入れて嬉々として持ち歩いて
いる)

 人間の耳はすごい。どこまでも聴こえる。聴こえない音が
わかる。CD音質なら、すばらしい。しかし、CD音質より
も下ならば、ボクは聴くに耐えない。どうしても mp3, mp4 
を聴かなければならないときは、そーゆーモノとしてあきら
めて聴くことにしている。

 最近はHDが大きいのだから、みんなもっと flac を利用
したらいいと思う。くりかえすが flac はCD音質でファイ
ルサイズは1/2。しかも可逆性もあるので再びCDを焼く
ことも可能。そして無料。mp4 に固執する理由なんかないと
思う。

 iPhone/iPad 用にも FLAC Player、Golden Earという 
flac が再生できるアプリが出ている。

 音楽を、人生の中で、生きている中で、もっとも愛してい
るから、ボクは、mp4 の音は聴くことができない。

 反対に、世界中の若者や大人たちの耳をばかにして、高音
域、中音域、低音域、それぞれからうまーく音をぬきとって
商業的に成功を納めたアップル社(ソフト名:iTunes) は、
その部分において、やっぱり好きになれない。しかしMAC
 OSのつくりや考え方はいまでも好きだし、スティーブ・
ジョブスの名言ももちろん大好きだ。

 和歌山ではMAC OSX、WindowsXP の両方ともを使っ
ていた。どちらにも長所、短所があって、比較するのは興味
深かった。MACはとにかくウィルスに滅法強いのが良い。

 現在は、Windows7(英語版)を日本語化して使っている。
わずか、29,000円のノートPCだがあまりにも快適なので驚
いている。古い日本語のソフトもほとんどそのままインスト
ールできるのはありがたい。

*****

  2013. 7. 7

 「投機マネー」は「実体経済」の12倍!

 さぁ、今回は、気合い入れて、書いたよ(^^

 まず80cmの直線を描いてください。あ、A4のコピー紙か
らはみ出しちゃいますね(笑)すんません。ならば巻尺(古
い?)を使うか、30cmのものさしを三本並べてください。(
三本もないか)そうだ!新聞紙の長い方の辺はどうだろう?
いま、測ってみたら75cmありました。おー、これでいい。み
なさん、新聞紙を用意して広げてください。その端の方にも
のさしで5cmの直線を描いてください。これが世界全体の実
体経済の大きさです。それに対し、75cm(本当は80cm)の辺、
これは銀行などにあるおカネと「投機マネー」を足した、そ
の規模です!どーです?大きいでしょう?

 今の資本主義は、各国(世界192ヵ国)のGDP(モノや
サービスの取引き)を総計した約5,000兆円の「実体経済」
と、瞬時に国境を超えてインターネットなどで世界中に流通
する12倍の「投機マネー」とのせめぎあいです。つまり「投
機マネー」が「実体経済」を凌駕し、破壊しつつあるのが現
代の我々の状況です。

 実体経済(カフェのランチ、タクシー代からミサイル、戦
闘機(一機百億円です)まで)に対して金融が大きすぎるん
ですね。なにしろ実体経済は5,000兆円しかないのに、金融
の方はその4倍の2京円です。それに加えて投機マネーである
デリバティブが6京円あります。実体経済の12倍。合わせる
と16倍!(現在はもっとあるだろうと言われています)

 ですので、本来は実体経済と金融経済は分離すべきなので
す。エンデが言っているように「地域通貨」か、日本古来の
「結い」か、バリ島の各バンジャール(村)にいまでも残る
「おきて」(協力体制)が必要なのですね。人間には。

 さて、金融経済とは、おカネ自体が商品として取引される
経済のことを言います。おカネは、それ自体に価値があるの
ではなく、何か実体のあるモノと交換して初めて意味がある
ものなのに、金融経済では、おカネがおカネを生み出すとい
う構造になっています。おカネだけが際限無く増え続けてい
るのが現状です。こわいですね。

 今日、インターネットによって世界は一つに繋がったので、
金融市場では毎日数兆ドルが動いています。そこには規制も
監視もないので、世界中で一日に1兆ドル(100兆円ほど
)のおカネが動いていると言われています。ヘッジファンド
は価格が上がっても、下がっても儲かるんですヨ。様々なフ
ァンドに仕掛けていって、上げ下げしていれば(うまくやれ
ば)儲かる。こうしておカネは際限なく増え続けます。増え
続けたおカネはいつかパンクするのでしょう・・

 要するに、額に汗して働く(いわゆる労働)のが実体経済
で、コンピュータの画面上でおカネを右から左に動かすこと
で利益を得るのが金融経済なのです。

 1997年7月に勃発したアジア通貨危機を思い出してく
ださい。タイもマレーシアもインドネシアもご存知のように
それなりに大きな国ですが、実体経済の12倍の「投機マネー
」の前では、なすすべもありませんでした。通貨自体が喰い
ものにされました。仕掛けられ、投売りされることによって、
各国の通貨価値は無残にも下がり、自殺に追い込まれたアジ
アの人々がどれほど多かったことでしょう。暴動もたくさん
起きました。(インドネシアではルピアの価値が当時1/6
になったそうです。お札に"0"ゼロが多いのも、その名残り
)

 現在、日本では、未解決の福島原発、憲法改正(基本的人
権の削除という案)、アメリカからにらまれてしっぽを振っ
ている、それだけの意味でのTPPへの参加賛成、前回の都
知事選が不正選挙であったことから、前回の衆院選もあやし
いし、七月の参院選もきわめてあやしいこと、GMO(遺伝
子組み換え作物・動物)の認可が早まっていること、などな
ど問題が山積みですが、もともとあった投機マネーという名
の怪物(ボクは「竜」をイメージしています)が、上記の問
題すべてに絡んでいるとにらんでいます。

 2013年7月の原油価格高騰。サブプライムローンの焦
げ付きなどで行き場を失った金融資本が原油先物市場に注ぎ
込まれた。これが価格高騰の要因だったのかもしれません。

 竜は次になにを喰おうか、と虎視眈々、ねらっています。

 なので、おカネのことを考えつつ、それほど執着しない。
そのようなバランス感覚も必要でしょうし、もちろん、家庭
菜園などされる、もしくは家庭菜園ができるところへ移住す
るのも良いでしょうね。

 自分は、これをしているときが一番、燃える!という、ど
んなに苦労してもいい!と言えるくらいの「好きなこと」が
ないといけません。(ご夫婦ともども)それから夫婦喧嘩も
あってもいいので(対立は存在の必要条件ですから)、普段
から夫婦仲良く会話できると、前に進んでいけますね。

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  Ayurvedic cooking and raw food


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